スポンサープロダクト広告について

スポンサー広告の種類(広告タイプ)

スポンサー広告には2種類の広告タイプが存在します。

スポンサープロダクト広告

各出品商品を、商品単体の広告として、Amazon情に掲載します。

スポンサーブランド広告

商品単体ではなく、同一ブランドの出品商品群をまとめた広告をAmazon上に掲載します。

スポンサーブランド広告についてはこちらの記事で紹介しています。

 

スポンサープロダクト広告

出品形態:大口出品者のみ

Amazonブランド登録:任意

必要要件:有効なクレジットカードが登録されている。新品を出品している。該当カテゴリーに商品を出品している。

スポンサーブランド広告

出品形態:大口出品者のみ

Amazonブランド登録:必須

必要要件:一緒

 

スポンサー広告の種類(実施可能なカテゴリー)

アダルト商品、中古品、再生品には、ご利用いただけません。また上記のカテゴリに属する場合でも、たばこ関係商品や医療機器、ナイフ等個人に禁止されている商品もございます。

 

 

スポンサープロダクト広告の概要

Amazonの中で、お客様の注目が集まり安い場所に、商品を広告として表示できます。広告をクリックしたお客様には、宣伝商品の商品詳細ページが表示されます。

※商品詳細ページへの集客

商品が探し出されるのを待つだけではなく、出品者様ご自身で集客をコントロールしながら、売上の最大化を目指します。

広告対象商品:SKU

クリック課金型:広告表示自体は無料

キーワードターゲティング:検索用語(キーワード)が検索窓に入力された際に、このキーワードと関連する広告が、検索結果に表示されます。

広告を表示させるキーワードをシステムが自動設定する「オートターゲティング」と、ご自身で設定する「マニュアルターゲティング」の2種類があります。「マニュアルターゲティング」は、広告表示先の商品指定も可能です。

広告表示例

「スポンサープロダクト」の文言と共に商品が広告として表示されます。

モバイル

PC

スポンサープロダクト広告掲載場所①

検索結果ページ:掲載枠の数や場所には、様々なパターンがあり、同一の商品カテゴリーや検索用語であっても変動します。

スポンサープロダクト広告掲載場所②

商品詳細ページ:ページの中ほどに掲載枠があります。(掲載枠が無い場合もあります)

スポンサープロダクト広告のリンク先

広告をクリックしたお客様は、宣伝商品の商品詳細ページへと推移します。

広告の掲載は無料です。クリックされて初めて広告費が発生します。

 

 

検索結果や商品詳細ページに表示される広告を使用して、お客様がAmazonで出品中の商品を購入客が見つけ、購入する確率を向上します。

スポンサープロダクトの出稿条件

スポンサープロダクト広告は、大口出品者、ベンダー、代理店、および卸売業者が利用できます。広告を掲載するには、1つ以上の該当カテゴリーに商品を出品していること、ショッピングカートボックスを獲得する資格があることが必須です。

スポンサープロダクト広告の特徴

①売上増加への貢献

スポンサープロダクト広告は、出品する商品に類似した商品を検索している購入客にアピールし、商品詳細ページに誘導することで、Amazonでの売上を伸ばすのに役立ちます。

②可視性の向上

お客様の広告は、検索結果の1ページ目や商品詳細ページなど、購入者の目につく場所に表示されます。これにより商品の可視性が向上します。

③広告費を管理する

請求は、クリック単価(CPC)で行われるため、広告がクリックされたときのみ広告費をお支払いいただきます。予算を設定してクリック単価を選択することで、支払う金額を抑制できます。

 

Amazonスポンサープロダクトは、Amazon内で出せるクリック課金型(PPC)の広告のことです。入札金額はオークション形式で最低単価は2円で設定することができます。

 

設定方法

セラーセントラルの広告タブの「広告キャンペーンマネージャー」をクリックします。

 

欲しいものを検索中のお客様にマッチする商品として広告を掲載できます。

Amazonにおける数多くの品揃えの中で、お客様に出品商品がなかなか発見されないケースがほとんど。

セラー広告では、Amazon上でお客様が閲覧中の検索結果ページの目立つ場所にある、広告の掲載枠が利用できます。

特徴① ご自身で運用できる販売促進

検索結果で商品が埋もれないように、広告を活用した販売促進ができます。

アマゾンで欲しいものがあるときに検索窓で探すが75%

登録したての新商品や、検索結果2ページ目以降に掲載されている商品などもスポンサー広告を利用することで、検索結果1ページ目に表示できる可能性があります。

 

特徴②初期費用なし 広告の掲載は無料

セラーセントラルに、無料で始められるメニューとして組み込まれています。大口出品者様にのみ、メニューは表示されます。

広告の掲載そのものは無料、お客様には商品詳細ページが表示される。

 

特徴③ 広告の活用から売上最大化を目指す

スポンサー広告の実施→商品露出の増加→商品詳細ページの閲覧数が増加→商品販売数が増加→アマゾン内の検索順位が向上

広告によってアマゾン内の目立つ場所に商品を掲載することから、売上拡大の継続を目指す

 

特徴④3つのステップで簡単設定

広告の設定には大きな手間はかかりません。ご自身の都合に合わせたタイミングで、設定・管理で切るのがセルフサービスの利点です。

スポンサープロダクト広告のオートターゲティングの場合

ステップ1;広告管理画面にアクセスする

ステップ2;キャンペーンの作成

【設定項目】予算・配信期間

ステップ3:広告グループの作成

【設定項目】入札額・広告商品

広告配信スタート

画像やテキストデータを事前に準備することなく、設定画面で数値を入力したり、表示される項目から選択するだけで、設定を完了できます。

特徴⑤費用対効果をいつでも確認

セルフサービスなので、ご自身で広告の効果をいつでも確かめながら、広告設定が可能です。

 

スポンサー広告の利用効果

商品の表示機会を増やして、集客の強化を目指せます。通常分に広告効果が見込める。

広告で商品の常時機会を増やして、商品露出を拡大

→広告クリックを増やして商品ページへの流入数を拡大

→流入数を伸ばすことで、広告経由の購入件数の増加が期待できる

効果指標:広告表示回数

効果指標:高校kクリック数

効果指標:売上高広告費比率

 

よりよい効果を目指すために

売上最大化の公式を活かしましょう。

売上最大化=スポンサー広告による集客力×商品詳細ページの最適化

スポンサー広告による宣伝商品への「集客力」と、宣伝する商品の詳細ページの「最適化」が、売上の最大化をめざすための要素と言えます。

アマゾン出品大学にある、商品詳細ページの「最適化」を高めるための講座もご覧ください。

講座「購買率を上げるには」 > 「購買率アップの仕組みを理解しよう」

講座「購買率を上げるには」 > 「ショッピングカートボックスの獲得」

 

 

スポンサー広告表示の仕組み

スポンサー広告では、出品者様がご自身で広告を設定し、商品を宣伝できます。この講座では、設定した広告がアマゾン上に表示される仕組みについてご案内します。

  1. 広告表示の決まり方
  2. 広告オークションについて
  3. 広告費について
  4. 宣伝商品の要件

 

広告表示の決まり方

広告表示の決まり方(検索結果ページ)

広告タイプ:スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告

広告掲載枠:検索結果ページ

  1. お客様がアマゾン上で検索します。(例えば検索窓に「洗剤」と入力)。
  2. 設定済みの広告の中で、検索キーワード「洗剤」に関連性のあるものが、リアルタイムの広告オークションの候補となります。広告掲載の有無や掲載順位が決定されます。
  3. お客様の閲覧している「洗剤」の検索結果ページに広告が表示されます。

検索→広告オークション→広告表示

広告掲載枠:商品詳細ページ

  1. お客様がアマゾン上の商品詳細ページ(例えばとある洗剤のページ)閲覧中。
  2. 設定済みの広告の中で、洗剤に関連性のあるものなどが、リアルタイムの広告オークションの候補となります。広告掲載の有無や掲載順位が決定されます。
  3. お客様の閲覧している「洗剤」の商品詳細ページに広告が表示されます。

閲覧中→広告オークション→広告表示

広告オークションについて

広告オークション

設定されている広告は、広告オークションの候補となります。オークションでは、各広告に「広告ランク」が産出されて、掲載の有無や掲載順位が決定されます。

広告オークション

×関連性なし

☑️広告ランク1位

☑️広告ランク2位

リアルタイムオークション:お客様がアマゾンの各ページを閲覧するたびに、広告オークションは実施されるため、各広告の広告ランクは常に変動します。

広告表示

ランクが高いほど広告は表示され、かつ目立つ掲載枠に表示される可能性は高まります。

 

広告ランクの決定要素

数ある決定要素のうち、下記の2つが大きな要素となります。

「広告ランク」=入札額×関連性

入札額:クリック単価(広告1クリック当たりの課金)の上限

広告の表示は無料ですが、クリックされるごとに課金が発生します。

広告設定時には、このクリック単価の上限額=入札額を設定しておきます。入札額が高い方が、ランクでは優位に立ちます。

関連性:広告の設定情報(宣伝商品やキーワード)と、お客様との関連性

「検索中」検索キーワードは何か?

「商品詳細ページ閲覧中」そのページの商品は何か?

「広告」設定されているキーワードは?

設定されている宣伝商品は?

 

広告費について

広告費について(クリック単価)

広告作成時に、クリック単価に対する入札額を設定します。さらに、1日の予算額を設定して広告出品の管理を行います。

クリック単価制

広告はクリック単価制で、入札額で広告1回のクリックに対してお支払い可能な上限額を設定を設定します。料金は実際に広告がクリックされた場合にのみ発生します。

クリック単価は、「2位+1円」の額

リアルタイムオークションにより、クリック単価は随時変動します。

なお、最低入札額は、スポンサープロダクト広告は2円、スポンサーブランド広告は10円です。

 

広告費について(予算管理)

1日の予算

広告の設定時に各広告キャンペーンごとに1日あたりの予算上限額を設定します。クリック課金の総計が、この設定額を超えないように広告は配信されます。

この日、キャンペーンの広告は25回クリックされ、広告費の請求額は914円。

上限額に達する日も、競合の広告の影響による影響で、上限に達しない日も想定されます。

1日の上限額に達しなかった文を、翌日以降の広告費に当てる場合があります。

詳細はヘルプ「予算」をご参照ください。

 

宣伝商品の要件

宣伝商品の要件

ショッピングカートボックスと在庫

ショッピングカートボックスを獲得していない場合や、在庫がない場合には、スポンサープロダクト広告は表示されません。

※スポンサーブランド広告は上記の通りではありません。広告表示オークションを参照する。

 

宣伝する登録商品の最適化も大切です。

売上最大化=集客力×最適化

スポンサー広告による宣伝商品への集客力と、宣伝する商品の詳細ページの最適化が売上最大化を目指すための要素と言える。

 

 

スポンサー広告 スポンサープロダクト広告キャンペーンの構成

出品者様がご自身で設定できるスポンサー広告では、集客を強化しながら、商品の売上最大化を目指すことができます。この講座では広告タイプの1つ、スポンサープロダクト広告のキャンペーンの構成について整理し、初めてでもスムーズな広告設定を目指します。

  1. スポンサープロダクト広告のキャンペーン構成
  2. キャンペーンレベルでの設定
  3. 広告グループレベルでの設定

 

スポンサープロダクト広告のキャンペーン構成

スポンサープロダクト広告は、ご自身で簡単にセラーセントラルで設定できます。広告設定は、キャンペーンと、その下に作成する「広告グループ」から成り立っています。

 

キャンペーンA

広告グループ1:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ2:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ3:広告商品・入札額・キーワード

キャンペーンB

広告グループ1:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ2:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ3:広告商品・入札額・キーワード

キャンペーンC

広告グループ1:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ2:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ3:広告商品・入札額・キーワード

キャンペーンは、セラーセントラルのアカウントに10,000まで作成できます。1キャンペーンにつき、複数の広告グループを作成します。

 

設定する項目一覧

「キャンペーン」と「広告グループ」では、それぞれ設定する項目が異なります。

※キャンペーン

キャンペーン名:任意の名前を設定

1日の予算:100円以上

「開始日」「終了日」:終了日を設定しない設定も可能

キーワードのターゲティングの種類:オートターゲティングもしくはマニュアルターゲティングから選択

※広告グループ

広告グループ名:任意の名前を設定

入札額:2円以上

広告商品:SKUかASINもしくは商品名で指定

キーワード:システムが自動設定(オート ターゲティング)・広告主で設定(マニュアル ターゲティング)

※前もって知っておくと、広告のプラン作成にも便利です。

 

キャンペーンレベルでの設定

キャンペーン①キャンペーン名

広告には表示されません。あくまでご自身での管理用の名前です。

 

キャンペーン②1日の予算

各広告グループに設定された全ての広告の総支出を、キャンペーン単位で、1日ごとに管理できます。設定金額を上限として広告は掲載され、広告掲載中でも変更可能です。

キャンペーンA 1日の予算 設定2,000円

広告グループ1:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ2:広告商品・入札額・キーワード

広告グループ3:広告商品・入札額・キーワード

キャンペーン③「開始日」「終了日」

広告配信中でも変更可能です。

1つのキャンペーンの下に複数の広告グループを作成するケースでは、キャンペーンの終了日を設定せず、各広告グループの状態に切り替えて管理するのも1つのやり方です。

 

キャンペーン④ ターゲティングの種類

広告の表示条件を決めることを「ターゲティング」といいます。スポンサープロダクトは、ターゲティングにキーワードを用います。検索時にお客様が入力する検索キーワードと、広告に設定したキーワードがマッチすると、検索結果ページに広告が表示されます。

【オート】

キーワード:設定の必要なし。宣伝する広告商品と関連のあるものをシステムが自動で設定。

利点:短時間で設定できる。ご自身で気づいていないキーワードを発見できる。

【マニュアル】

キーワード:設定の必要あり。

利点:キーワードに個別の入札額を設定できる。特定のキーワードでのみ広告を掲載したい場合。

キャンペーン作成時にオートもしくはマニュアルを選択します。初めてのスポンサープロダクト広告ではオートがおすすめです。

 

広告グループレベルでの設定

広告グループ①広告グループ名

広告には表示されません。あくまでご自身での管理用の名前です。

 

広告グループ②入札額

入札額で、広告が1クリックされた場合に支払う、支払い可能な上限クリック単価を設定します。

デフォルト入札額

オートターゲティングでは、広告グループを一括して、入札額を1つ設定します。

マニュアルターゲティングでは、キーワードごとに入札額を設定できます。

 

広告グループ③広告商品

広告グループごとに、宣伝する広告商品を設定します。広告グループに一度に追加できるSKUの数は1,000個までです。リストで表示される、ご自分の出品商品から選択します。

SKU、ASIN、商品名のいずれかで、リストから検索することも可能です。

1つの広告グループに1つの広告商品を設定し、広告グループを商品ごとに分けておくと、広告レポートで検索キーワードを商品単価で参照することが可能となります。

 

広告グループ④キーワード

マニュアルターゲティングでは、広告を表示させる検索用語を「キーワード」として、ご自身で設定します。オートターゲティングは、ご自身での設定は必要ありません。

商品によっては、表示される「推奨キーワード」から設定が可能です。

「キーワードを入力する」からも1,000個まで設定が可能です。

広告表示を防ぐ、除外キーワードは真mニュあるマニュアルターゲティグでもオートターゲティングでも設定が可能です。

 

【基礎】スポンサープロダクト広告 キャンペーン設定(オートターゲティング)

スポンサープロダクト広告には、オートとマニュアルの2種類のターゲティングがあります。本講座では、オートターゲティングによるキャンペーンの設定方法をご案内します。こちらは、広告商品に対し適するキーワードを、システムが自動的に設定する方法です。

  1. オートターゲティングとは
  2. 開始時のポイント
  3. キャンペーン設定方法
  4. よりよい効果を目指すために

 

オートターゲティングとは

スポンサープロダクト広告は、お客様が検索したキーワードに対して、出品者様があらかじめ広告として設定した商品の中から関連性のあるものをAmazonが自動選択して掲載する仕組みの広告です。この関連性を判断する材料として、広告にはキーワードを設定しておきます。

オートターテゲティングでは、宣伝する広告商品と関連のあるキーワードを、システムが自動で設定します。ご自身で設定の必要がなく、簡単に、短時間で広告を開始できるため、初めての方にもおすすめです。

欲しいものを検索中のお客様に「マッチする商品」として広告を掲載できます。

アマゾンにおける数多くの品揃えの中で、お客様に出品商品がなかなか発見されないケース。

スポンサー広告では、Amazon上で、お客様が閲覧中の検索結果ページの目立つ場所にある、広告の掲載枠が利用できます。

 

開始時のポイント

スポンサー広告を開始いただくにあたり、スポンサープロダクト広告のオートターゲティングを設定する上で、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。広告の効果を実感いただくためにも、是非ご確認ください。

  1. まずはスポンサープロダクト広告のオートターゲティングから
  2. すべての商品を広告に設定して開始する
  3. 1つの広告グループに1つの広告商品を設定
  4. 終了日を設定しないで広告を開始する
  5. 「入札額」と「1日の予算」は余裕をもって設定する

 

1.まずはスポンサープロダクト広告のオートターゲティングから

スポンサー広告の中でも1番設定が容易な、スポンサープロダクト広告のオートターゲティングから開始するのがおすすめです。

【キーワード】出品中の商品が、アマゾンのお客様にどんなキーワードで探されているか見当がつかなくても広告を設定できます。

【手間】キーワードの設定に費やす時間を大幅に節約できます。あとは、宣伝する広告商品を選んで、予算・入札額・配信期間を設定するだけです。

広告のレポートで広告が表示された際に、お客様が入力したキーワードをダウンロードできます。広告経由の商品売上だけでなく、Amazonにおけるお客様の動向や、新たなキーワードの発掘にもつながります。それらのキーワードを使い、マニュアルターゲティングの広告を開始するのもの1つのやり方です。

2.すべての商品を広告に設定して開始する

開始時には、出品中の全ての商品を広告に設定することをご検討ください。広告による表示回数の増加で、広告経由の売上などにどのような結果が出るかをまず観察していくことを推奨します。

※ただし、出品中の商品がショッピングカートボックスを獲得していない場合や、「在庫」がない場合には、スポンサープロダクト広告の広告として表示されません

 

3.1つの広告グループに1つの広告商品を設定

1つの広告ウループに1つの広告商品を設定し、広告グループを商品ごとに分けておくと、広告レポートで検索キーワードを商品単位で参照することが可能となります。

 

4. 終了日を設定しないで広告を開始する

店舗とは違い、アマゾンのお客様は1日24時間、365日商品を検索していると言えます。より幅広く商品を認知してもらう機会を逃さないようにしましょう。

季節によってお客様の検索キーワードに変化がある場合もあります。広告を続行することで検索同行などをつかんでおけば、次のシーズンへと生かせます。また、アマゾン上で開催されるショッピングイベントにむけて、商品認知を前もって準備しておくことで、イベント効果の最大化を目指すこともできます。

 

 

5.「入札額」と「1日の予算」は余裕をもって設定する

設定した広告は、広告オークションに基づいて、掲載の有無や掲載順位が決定されます。入札額は、オークションで算出される「広告ランク」の決定要素です。

※入札額設定時には推奨入札額が表示されますので、参考としてください。「推奨入札額」とその範囲は、その他の出品者様が似た設定をしている、他のキャンペーンの直近の入札実績にもとづいて計算されます。

1日の予算をオーバーした時点で、広告配信は一時停止します。1日24時間、均等に配信するわけではありません。

※1日の予算はキャンペーン途中で変更可能ですが、最初から余裕をもった設定を推奨します。

オートターゲティングキャンペーン設定方法

広告開始までの全体像

以下のステップのみで、広告を簡単に開始することが可能です。本講座に沿って広告設定をいただくことで、雄粋なタイミングで、必要な予算内で広告することが可能です。

  1. 広告管理画面(キャンペーンマネージャー)にアクセス
  2. キャンペーンの作成
  3. 広告グループの作成
  4. 広告グループの作成反復

 

広告管理画面(キャンペーンマネージャー)にアクセス

①セラーセントラルの「広告」タブにある「広告キャンペーンマネージャー」をクリックします

①a 初めてスポンサー広告をご利用される場合、表示された画面の「広告設定画面へ」をクリックします。

①b すでにスポンサー広告のご利用がある場合、表示された画面の「キャンペーンを作成する」をクリックします。

②表示されたキャンペーンの作成画面で、「キャンペーン名」を入力します。

※キャンペーン名はお客様には表示されない、管理用です。わかりやすい名前(例えば商品カテゴリー名)で設定すると管理がしやすくなります。

③広告を掲載する「開始日」と「終了日」を設定します。

※設定日以降を「開始日」に選択できます。「終了日を設定しない」オプションもあります。

④「1日の予算」を入力します。

※この金額を上限として広告が掲載されます。余裕をもった設定を推奨します。

⑤オートターゲティングを選択します。

⑥画面をスクロールし、広告グループの作成画面で「広告グループ名」を入力します。

※広告グループ名はお客様には表示されない、管理用です。設定後に変更もできます。

⑦広告で宣伝する広告商品を「追加」をクリックして決定します。SKU、ASINや商品名での検索も可能です。

※1広告グループにつき1商品で設定すると、広告レポートで検索キーワードを商品単位で参照することが可能となります。

⑧キャンペーンの入札戦略では、任意の1つを選択します。

※デフォルトでは、「動的な入札-ダウンのみ」が設定されています。設定後に変更もできます。

⑨デフォルト入札額で、広告の1回クリックごとに支払ってもよい金額の、上限を設定します。

※推奨入札額が表示される場合は参考にしてください。設定後に変更もできます。

⑩掲載枠ごとの入札額の調整はオプション項目です。

※デフォルトでは0%が設定されています。設定後に変更もできます。

11,作成画面の一番下で、除外キーワードを設定できます。

※オプションの機能ですので、設定は必須ではありません。「除外キーワード」に設定されたキーワードを用いて検索したお客様の検索結果ページんは広告が表示されなくなります。

キーワードのマッチタイプについては、キーワードおマッチタイプを活用するをご参照してください。

12.キャンペーンが作成されました。キャンペーンマネージャーに戻るをクリックします。

13.作成したキャンペーンをクリックします。

 

14. 広告グループの作成をクリックし、広告グループの作成の手順7から14を別の広告商品で設定します。

15。広告グループの作成を適宜反復し、広告グループを追加します。

 

【基礎】スポンサープロダクト キャンペーン設定方法(マニュアルターゲティング)

スポンサープロダクトには、オートターゲティングとマニュアルターゲティングの2種類のターゲティングがあります。本講座では、マニュアルターゲティングによるキャンペーンの設定方法をご案内します。マニュアルターゲティングでは、自分で選んだキーワードを設定するキーワードターゲティングと、商品やカテゴリーの関連性によりターゲティングする商品ターゲティングを設定することができます。

  1. マニュアルターゲティングとは
  2. 開始時のポイント
  3. マニュアルターゲティングキャンペーン設定方法
  4. よりよい効果を目指すために
  5. よくある質問

 

1.マニュアルターゲティングとは

マニュアルターゲティングとは、商品検索時の購入者が用いた検索ワードと、出品者が広告に設定したキーワードとの寒冷性や、購入者が検索閲覧した商品と、広告商品の関連性に基づき、広告を掲載する仕組みです。

特定のキーワードやカテゴリーにのみ広告を掲載したい、オートターゲティングで見つかった効果の良いキーワードやASINを用いた個別絵のキャンペーンを運用したい、といったかたにおすすめのターゲティングです。

 

ターゲティング使い分けのポイント

キーワードターゲティング、および商品ターゲティングは、両方のターゲティング特性をご理解いただき、「宣伝商品にどのようなターゲティングをすることが必要か?」を考えて使い分けていただくことをおすすめします。

※キーワードターゲティング

・宣伝商品に関連したキーワードをターゲティング

・広告レポートから効果の高かったキーワードをターゲティング

 

※商品ターゲティング

・宣伝商品に関連した商品、カテゴリー、ブランドなどをターゲティング

・広告レポートから効果の高かったASINをターゲティング

 

 

 

 

【応用】売上高広告費比率(ACoS)最適化マニュアル

本講座では、ACOSを適正な範囲内に納めながら、広告経由の売上を伸ばすことを目標とし、最適化の方法をお伝えします。

広告の配信状況は、競合状況や検索状況により常に変動します。定期的に最適化を行い、目標達成にむけて効果を改善していきましょう。

  1. 広告運用における大事な指標
  2. ACOSを因数分解してみよう
  3. アカウントの状況を把握して最適化する
  4. 目的別試作まとめ

 

1. 広告運用における大事な指標

広告運用における大事な指標

最適化に取り掛かる前に、まずは広告運用において大事な指標を確認しましょう。

POINT1:ACOS(売上高広告費比率)

POINT2:コンバーション率(CVR)と入札額

POINT3:広告予算

各指標を理解して、目標を設定することから広告運用が始まります。難しいものではありませんので、一つ一つ確認していきましょう。

ACOS(売上高広告費比率)とは

ACOSエーシーオーエス(Advertising Cost of Sale)とは、売上に対する広告費の割合です。広告費が適切な範囲内に収まっているかどうかを確認するための重要な指標です。

ACOS = 広告費 ÷ 広告費経由の売上 ×100

例:

広告費が600円で、広告費経由の売上が2,000円の場合

600円÷売上2,000円×100 =ACOS30%

①目標ACOSを設定しよう

目標ACOSとは、許容可能なACOSの上限を意味します。粗利益率(=損益分岐ACOS)から純利益を引いたものが、許容可能な目標ACOSです。

目標ACOS = 粗利益率(広告前)- 純利益率(広告後)

②コンバージョン率(CVR)と上限入札額

コンバージョン率(CVR)は、広告のクリックに対するコンバージョンの割合です。

上限入札額は、1回の広告クリックに対して支払うことのできるクリック単価の上限です。

実際のACOSを目標ACOS以下に抑えるには、適切な上限入札額を設定することが大切です。上限入札額は以下の式で求めることができます。

上限入札額 = 目標ACOS × 売上単価 × CVR

次の場合、上限入札額は15円になります。

目標ACOS15% × 売上単価 2,000円 × CVR5%

=上限入札額15円

※この場合、15円よりも高い入札額を設定すると、CVRが想定よりも高くない限り、目標ACOSをオーバーする可能性があります。

 

②コンバージョン率CVRと上限入札額

目標AXOS15%、売上原価2,000円として、CVRが10%の場合と5%の場合を比較してみましょう。

CVRと上限入札額・広告戦略

CVR10% 上限入札額30円・ビッグキーワードとロングテールキーワード両方に入札する

CVR5% 上限入札額15円・ロングテールキーワードを中心に入札する

上記の通り、上限入札額が30円の場合と、15円の場合では、広告戦略が異なります。

上限入札額が高い場合は、ビッグキーワードに入札しやすくなりますが、上限入札額が低い場合は、ロングテールキーワードを中心に入札すると行った戦略になります。

ビッグキーワードVSロングテールキーワードの傾向

・ビッグキーワード:検索ボリュームが多い、競合が多い、単価が高い 例)オーブントースター

・ロングテールキーワード:検索ボリュームが少ない、競合が少ない、単価が低い 例)オーブントースター コンパクト 白

 

③広告予算

広告経由で達成したい売上目標と目標ACOSが決まったら、以下の式で広告予算を求めることができます。

広告予算 = 広告経由の売上目標 × 目標ACOS

次の場合、1ヶ月の広告予算は15万円になります。

広告経由の売上目標1,000,000円× 目標ACOS15%= 広告予算15万円

 

ACOSを因数分解してみよう

ACOSの最適化をする前に、ACOSを構成する要素を確認しましょう。

ここで必要な指標は以下の通りです。

インプレッション(広告表示回数)

クリック数

CTR(クリック率)

CPC(平均クリック単価)

注文CV

CVR=コンバージョン率(CV÷クリック数)

AUP(平均売上単価)売上÷CV

 

ACOSは売上に対する広告費の割合なので、以下の式になります。

ACOS = 広告費 ÷ 広告経由の売上

つまり、ACOSを下げるには、分母である売上を上げるか、分子である広告費を下げるかどちらかの試作に集約されます。

 

目標ACOSと比べて実際の配信結果はどうなのか、ACOSが悪化した場合、ACOSのどの要素が悪化しているのかを一つ一つ確認、調整する作業が最適化です。

因数分解して考える習慣をつければ、おのずと改善すべき要素が見えてきます。

※AUP(平均売上単価)を上げることによって売上を伸ばし、ACOSを改善するという方法もありますが、本講座では割愛します。

クーポンとか?あわせがいとか?

 

広告費と売上どちらを改善するか?

ACOSの最適化は、分母である売上を上げるか、分子である広告費を下げるかどちらかの施策に集約されるとお伝えしましたが、どちらを改善すればよいでしょうか。

答えは、どちらも改善も必要です。

広告費を下げることだけ考えてしまうと、広告予算や入札額を引き下げるといった施策に陥りがちです。しかし、それではコンバージョン数も同時に落ちてしまい、パフォーマンスの悪化につながりかねない。

多くの出品者様にとって、セラー広告を使う目的は売上の最大化です。

ACOSの改善は、「広告費の改善」「売上の改善」をセットで行いましょう。

 

アカウントの状態を把握して最適化する

それでは、アカウントの状態を確認しましょう。

アカウントの状態を確認する時は、以下の流れで数字を確認します。

①アカウトレベルの数字

②キャンペーンレベルの数字

③広告グループレベルの数字

いきなり③広告グループの数字を確認することは、1本の木だけをみて、森全体が見えていない状態と同じです。アカウントの状態を確認する時は、①〜③の順番で確認しましょう。

また、キャンペーンや広告グループの数字を確認する時は、売上の大きい順、広告費の多い順に並べてみてみましょう。それらの数字が大きい=アカウント全体に対するインパクトが大きいからです。最適化はインパクトの大きいキャンペーン、広告グループから始めることをおすすめします。

下記の例で考えてみましょう。ACOSが前月よりも悪化し、目標ACOSを上回っているマニュアルターゲティングのキャンペーンがあるとします。原因を特定するためにACOSを構成する要素を一つ一つ確認していきましょう。

広告費と売上を確認すると、売上の落ち込みが大きく、ACOSが悪化しているようです。次に売上を構成するCVを確認すると、CV数が大きく落ち込んでいることが確認できます。

CVを構成するClickとCVRを確認しましょう。CVRに変化はありませんが、Clickが大きく落ち込んでいることがわかります。Clickの低下がACOS悪化につながっていると考えて間違いなさそうです。

さらにClickを構成する要素を確認します。Clickは以下の通り分解できます。

Click = Impression × CTR

インプレッション、TR共に前月よりも下がっています。CPCも少し高騰していることから、以下のように推測できます。

・競合の参入などにより広告オークションの競争が強まった

・広告の掲載順位が下がったことにより、インプレッションおよびCTRが低下、クリック数が減った。

・結果、ACOSが悪化した

重点的に改善すべき数値:

・インプレッション

・CTR(クリック率)

これらの情報をもとに、最適化の方法を考えていきましょう。

インプレッションの回復にむけてすべきこと

・15円未満でコンバージョン実績のあるキーワードを確認する

・そららの関連キーワードや類似キーワードを拡充する

なぜ15円未満なのでしょうか。入札額を引き上げれば、広告ランクが上がり、インプレッションの回復が見込めますが、同時にCPCも上がってしまいます。

目標ACOS25%、CVR2%、売上単価3,000円の場合、上限入札額は15円です。

すでにCPCが18円と上限をオーバーしているため、入札額を引き上げるのはリスクがあります。

適切なCPCの範囲内でインプレッションの回復を目指していきましょう。

 

CTR(クリック率)の回復に向けてすべきこと

・広告として表示される項目を改善する

・商品カタログとキーワードの関連性を高める

☑️表示された広告をクリックしてもらえるか?がポイントです。メイン画像がわかりやすい、商品名がわかりやすいなど、表示される項目を改善してCTRを伸ばしましょう。

☑️広告の掲載順位は、入札額×関連性で決まります。キーワードと商品カタログの関連性を高めることで掲載順位が上がり、CTRの改善が期待できます、

 

無駄なコストを減らす

また同時に目的別施策まとめの「無駄なコストを減らす」を参考に、広告費に含まれる無駄なコストを削減することによって、ACOSを最適化していきます。

 

目的別施策まとめ

売上を上げる(コンバージョン数を増やす)

コンバージョン数を増やすための代表的な施策をまとめました。

インプレッションを増やす

・キーワードの入札額を引き揚げて、掲載順位を上げる(上限入札額に注意する)

・キーワードを増やす(CV実績のあるキーワードの関連、類似キーワードを設定する)

・部分一致を使う

クリック率を上げる

・広告として表示される項目を改善する

→メイン画像がわかりやすい、商品名がわかりやすいなど、表示される項目を改善してCTRを伸ばしましょう。)

・商品カタログとキーワードの関連性を高ける

 

コンバージョン率を上げる

・商品詳細ページの情報を充実させる

 

 

広告費を下げる(無駄なコストを減らす)

無駄なコストを減らすための代表的な施策をまとめました。

<マニュアルターゲティング>※目標CPA(目標獲得単価)=目標ACOS×売上単価

コンバージョンがない&目標CPA以上の広告費が発生しているキーワード

・当該キーワードを停止する

コンバージョンがない&目標CPA以下の広告費に収まっているキーワード

・いったん様子を見る(目標CPA以上の広告費が発生した場合は、当該キーワードを停止する、または除外する)

コンバージョンがある&目標ACOSをオーバーしているキーワード

・当該キーワードの入札額を引き下げる(コンバージョン率から計算した上限入札額まで)

 

アカウント単位で考える

最初は難しく感じるかもしれませんが、最適化を繰り返すうちにコツが掴めてきます。また広告を運用していると、あるキャンペーンでは目標ACOSを達成しているが、あるキャンペーンでは達成していないという状況が発生します。

そのような場合は、アカウント単位で目標ACOSを達成するという考え方も重要です。

キャンペーン単位ではパラつきがあったとしても、最終的にアカウント全体で目標ACOSを達成しているかどうかを重要視していきましょう。

 

【応用】レポート活用と最適化(実践編)

本講座は、ACOS最適化概要編の続編として、最適化を行う上で確認すべきデータやレポートについて、具体的例を使って説明する実践編の講座です。ACOSを適切な範囲内に収めながら、広告経由の売上を伸ばすことを目標とした最適化にお役立てください。

1では目標設定の概要について、2から4では最適化の方法について説明します。この流れに沿って最適化を行うとスムーズです。

  1. 目標ACOS
  2. 既存広告データを確認する
  3. 検索ワードレポートを確認する
  4. ビジネスレポートを確認する

※1は上記で説明済み

 

既存広告データを確認する

既存広告データをダウンロードする

まずは広告のパフォーマンスを確認するために、既存広告データをダウンロードしましょう。

広告→セラー広告→一括操作からスプレッドシート(エクセル)をダウンロードします。最適化を目的とする場合、一定期間の広告パフォーマンスを確認するため日付の範囲は30日間以上を選択することをおすすめします。

スプレッドシートをダウンロードすると、キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードレベルのデータを取得できます。選択期間内のインプレッション、クリック、広告費、注文数、総売上、ACOSなどが確認でき、広告の運用状況を一眼で把握できます。

今回は、目標ACOS30%、売上単価2,000円と仮定して、最適化をしてみましょう。まず各キャンペーンのパフォーマンスを確認します。データが多いので、フィルターを活用すると便利です。

レコードタイプのフィルターからキャンペーンを選択します。

食品_マニュアルは目標ACOSである30%を達成していますが、「食品_オート」はオーバーしています。

アカウント全体では、目標ACOSを達成しているものの、両キャンペーンに対して最適化を行うことで、さらなる売上拡大を目指すことが可能になります。

オートターゲティングのキャンペーン「食品_オート」からみていきましょう。

最適化を行うため、シートにCVR(コンバージョン率)と上限入札額を追加しました。

CVR(コンバージョン率):合計販売数をクリック数で割ったもの

上限入札額:目標ACOSに売上単価とCVR(コンバージョン率)を掛けたもの

<現状>赤枠の広告グループは、ACOSが約47%と大幅にオーバーしています。インプレッション、クリックは出ていますが、CVRが低いことが原因のようです。

<アクション>現状のCVRから三室した上限入札額は30円ですが、現在の入札額は140円に設定されています。30円まで引き下げを行う必要はなさそうですが、入札額を少し引き下げて様子を見ることをおすすめします。

 

<現状>次の広告グループ(赤枠)ですが、952円という目標CPA以上の広告費が発生していますが、コンバージョンがありません。

※目標CPA(目標獲得単価)= 目標ACOS × 売上単価

目標ACOS30%、売上単価2,000円の場合、目標CPAは600円となります。

<アクション>140円と高めの入札額が設定されているため、入札額の引き下げ、検索ワードレポートを確認の上、関連性の低いキーワードの除外キーワード設定をおすすめします。

広告費を抑えつつ、コンバージョンが発生するか、しばらく様子をみましょう。

 

<現状>赤枠の広告グループですが、ACOSが18.15%と好調で、まだACOSに余裕があります。

<アクション>入札額を引き上げることで、さらなるインプレッション、クリック、コンバージョンの獲得が期待できます。

ACOSに余裕のある広告グループは売上拡大を目指すべく、積極的な入札額引き上げの検討をおすすめします。

 

 

次にマニュアルターゲティングのキャンペーン「食品_マニュアル」をみてみましょう。

<現状>赤枠の広告グループのACOSが33.44%と、若干目標ACOSをオーバーしていますが、概ね良い結果が出ています。

もう一方の広告グループは、ACOSが21.6%と好調です、この広告グループについては、さらに売上を伸ばす余地があります。最適化を行うために、キーワード単位のデータをみていきましょう。

 

レコードタイプからキーワードを選択します。

①亜麻仁油(完全一致)

ACOSが31.39%と若干オーバーしています。現在のコンバージョン率から計算した上限入札額は48円です。設定している入札額が少し高めなので、入札額の引き下げを検討しましょう。

②亜麻仁油(部分一致・フレーズ一致)

コンバージョンは発生していませんが、目標CPA(600円)以上の広告費は発生していません。このまま様子を見るか、十分なインプレッションを出して効果を見極めるために、入札額の引き上げを検討してもよいでしょう。またキャンペーンの予算不足が発生していないかも確認しましょう。

 

①オリーブオイル エキストラバージン(完全一致)

ACOSが11.22%と好調です。入札額を引き上げることにより、さらなるインプレッションおよびクリックの獲得が期待できます。ADCOSに余裕がある場合は、積極的に入札額を引き上げて、売上の拡大を目指しましょう。

②オリーブオイル(完全一致)

売上に一番貢献しているキーワードでACOSも23.72%と好調です。ACOSに少し余裕があるので、入札額の引き上げを検討してもよいでしょう。

③その他オリーブオイル関連キーワード

コンバージョンはありませんが、目標CPA(600円)以上の広告費は発生していません。このまま様子を見ることをおすすめします。

 

 

検索ワードレポートを確認する

検索ワードレポートを定期的に確認し、キーワードを最適化することは、セラー広告を運用する上で非常に重要です。

検索ワードレポートは、「広告レポート」からダウンロードできます。最適化を目的とする場合、一定期間の広告パフォーマンスを確認するため、レポート期間は先月分などのまとまった期間のデータを取得することをおすすめします。

検索キーワードのパフォーマンスにより、とるべきアクションが異なります。検索キーワードが下記3パターンのどれに該当するかを確認しましょう。

a)目標ACOS内でコンバージョンが発生している検索キーワード

マニュアルターゲティングキャンペーンにキーワードとして登録しましょう。

b)目標CPA以上の広告費が発生しているが、コンバージョンがない検索キーワード

目標CPAを大幅に上回る場合は、除外キーワードとして登録しましょう。

c)コンバージョンは発生していないが、広告費が目標CPA以内の検索キーワード

しばらく様子を見ることをおすすめします。

 

ビジネスレポートを確認する

広告を使用する最大の目的は、売上の拡大です。そのためには、広告の指標を確認するだけではなく、広告が売上拡大に貢献しているか?という視点も必要です。

広告を開始したタイミングからビジネスレポートのセッション、注文数の推移をみてみましょう。広告予算が小額の場合、売上全体への影響がわかりづらい場合があるので、ご注意ください。

ビジネスレポートは、レポート>ビジネスレポートから確認できます。

 

一括アップロード機能ご利用ガイド

 

 

 

【基礎】マッチタイプ、除外キーワードの設定

本講座では、スポンサープロダクト広告のターゲティング機能である「キーワードマッチタイプ」および「除外キーワード」について概要と設定方法を解説いたします。効果の高い広告に絞って広告露出を強化する方法を理解し、売上の最大化・費用対効果の改善を目指しましょう。

  1. キーワードマッチタイプとは?
  2. キーワードマッチタイプ(設定方法)
  3. 除外キーワードとは?
  4. 除外キーワード(設定方法)

 

キーワードマッチタイプとは

キーワードのマッチタイプを設定することでどのような検索キーワードに対して広告を表示するかをよりコントロールすることができます。それぞれのマッチタイプを理解し、活用することで広告の効果を高め、売上高広告費比率ACOSを抑えることができます。

・部分一致

設定するキーワードが含まれる購入者の検索キーワードに対して、また語順が異なる場合や、検索キーワードに他のキーワードが含まれる場合にも、幅広く広告が表示されます。

・フレーズ一致

購入者の検索キーワードと完全に一致するフレーズ、または前後に他の語句を含むフレーズが検索された場合に広告が表示されます。

・完全一致

購入者の検索キーワードと完全に一致し、前後に他の検索キーワードが入力されていない場合にのみ広告が表示されます。また検索キーワード語句に設定するキーワード以外の語句が含まれる場合は、広告が表示されません。

 

以下の表は、各マッチタイプによって、購入者がどのようなキーワードで検索したときに広告が掲載されるかの例です。

 

注意:複数の単語を登録し、それを別々にキーワードとして設定したい場合、単語と単語の間に半角スペースをあけるのを忘れないようにしてください。読点は無視されます。「枕カバー」は「枕 カバー」とは別のキーワードとして認識されます。

キーワードマッチタイプ(設定方法)

キーワードマッチタイプの設定方法

広告グループへ、キーワードを設定する時や追加時にマッチタイプを設定することができます。

  1. セラーセントラル>広告>広告キャンペーンマネージャーへアクセス
  2. 新規キャンペーンの作成 もしくは 既存のキャンペーンを選択
  3. (新規キャンペーンの場合)マニュアルターゲティングを選択
  4. (既存の広告グループの場合)ターゲティングタブをクリック、「キーワードを追加する」を選択
  5. 「キーワードを入力する」タブを選択、その際、マッチタイプを選択します。

※注意:既存設定のキーワードのマッチタイプは部分一致より変更することはできません。

 

除外キーワードとは?

除外キーワードを設定することで、指定した除外キーワードを購入者が検索した際、広告を表示しないようにすることができます。

除外キーワードはフレーズ一致除外と完全一致除外の2つのマッチタイプから選択できます。

以下の表は各マッチタイプによって、購入者がどのようなキーワードで検索したときに広告が掲載されないようになるかの例です。

 

 

除外キーワード(設定方法)

①(新規キャンペーンの場合)「オプション:除外キーワード」にてマッチタイプを選び、除外キーワードを入力

②-1 (既存キャンペーンの場合)広告キャンペーンマネージャーよりキャンペーン名をクリックし、ネガティブターゲティング(除外キーワード)を選択肢「除外するキーワードを追加」をクリック

②-2 「除外するキーワード追加」にてマッチタイプを選び、除外キーワードを入力

 

広告グループへの除外キーワード設定方法

  1. 既存の広告グループを選択
  2. ネガティブターゲティングタブをクリックし、「除外するキーワードを追加」をクリック
  3. 「除外するキーワードを追加」にてマッチタイプを選び、除外キーワードを入力する

 

除外キーワードの一括アップロード方法

  1. 一括アップロードテンプレートに除外キーワードを入力
  2. セラーセントラル>広告>広告キャンペーンマネージャー>一括操作
  3. 「ファイルをアップロードしてキャンペーンを更新する」より、ファイルを選択しアップロード

 

 

よくある質問

キーワードのマッチタイプはどのように活用すればよいですか?

→キーワードのマッチタイプを活用する際、最初は部分一致を指定することをおすすめします。部分一致を指定することで、広告の表氏機会を高め、可能な限り広告の表示数(インプレッション)を増やせます。また除外キーワードをあわせて使用すると不要なトラフィックを除外できます。

フレーズ一致を使用すれば、広告の表示機会を減らしすぎることなくターゲットを絞り込むことができます。フレーズ一致は部分一致と比べ、より関連性の高い購入者の検索キーワードに対し広告を表示することができます。

完全一致では、部分一致やフレーズ一致よりも、より関連性が高い表示となり、より広告の表示数(インプレッション)は絞り込まれます。

除外キーワードはどのように活用すればよいですか?

除外キーワードを設定すれば、パフォーマンスの低い検索を除外し、費用を抑えることができるため売上高広告費比率(ACOS)の改善に役立ちます。

また除外キーワードを設定することで、購入者のより関心度の高い広告に絞って広告を掲載することも可能です。例えば、ファッション商材を販売している場合、「メンズ」を除外キーワードとして広告グループに設定することで、その広告はレディースに絞って広告掲載することができます。

 

ひらがなとカタカナ、ローマ字の大文字と小文字は区別されますか?

ひらがなとカタカナはそれぞれ別のキーワードとして区別されますが、ローマ字は大文字と小文字は区別されません。例えばiphone カバーというキーワードを設定すれば、IPHONE カバーやIphoneカバー、iphone カバーの検索キーワード対して広告が表示されます。

 

 

予算調整・入札のテクニック

本講座は、スポンサープロダクト広告における入札のテクニックと設定方法をまとめた内容です。キーワードの入札金額やキャンペーン予算の調整方法を学んで広告の費用対効果を高めましょう。

※すでにキャンペーンを実施している方に向けた内容です。

  1. 予算・入札設定マニュアル(広告キャンペーンマネージャーの使い方)
  2. 入札・予算調整に関するテクニック
  3. よくある質問

 

予算・入札設定マニュアル(広告キャンペーンマネージャーの使い方)

広告費用とその効果の見方

広告キャンペーンマネージャー上では、広告の各指標を閲覧できます。

1日の予算:月間で各キャンペーンに支払い可能な広告費用の1日あたりの平均額

広告費(税抜き):クリック単価×クリック数の合計

売上;スポンサープロダクト広告の広告がクリックされてから1週間居合の売上合計

ACOS:売上高広告費比率(広告費用÷売上×100%)、低いほど費用対効果が良い

広告キャンペーンマネージャーのデータはCSVファイルでダウンロード可能

エクセル等で詳細に分析したい方は、下記画面よりデータを入手してください。

過去60日以内で期間を指定。

※このレポートは指定した期間内で少なくとも1以上のインプレッションがあるキャンペーンや広告グループ、キーワード、広告掲載SKUのデータのみ取得することができます。

広告予算の調整方法

広告費用は、広告アカウントの予算設定①、キャンペーン単位での1日の予算上限②によって調整することができます。

広告アカウントの予算設定

【最上位の予算設定】

自社の予算上限をここに設定することで、それ以上の金額が請求されません。※広告キャンペーンマネージャー上で、予算以上のクリックが発生する可能性はありますが、その場合は請求時に調整されます。

【キャンペーン単位での1日の予算上限】

キャンペーンごとに「予算」を設定します。

入札・予算調整に関するテクニック

キーワードごとの入札額の決め方について

キーワードの入札金額は、広告効果を高める上で非常に重要なポイントになります。スポンサープロダクト広告で入札金額を決める上で代表的な方法は以下の2つです。

①予算から逆算して決める

今月の予算が50万円で1万件の流入が目標ならば、キーワードの入札額は50円になります。※キーワードごとに実際の単価は大きく異なるので、想定通りの結果にならないケースがあります。あくまで、広告開始後の運用において入札額を改善していくことが重要です。

②「推奨入札額」というAmazon独自のおすすめ機能を使う。

例:Amazon独自のアルゴリズムによっておすすめの入札額を掲示する機能がありますので、これを使うことで、手間をかけずに、効率的な入札設定を行うことが可能です。

※参考)過去の実績や他社広告実績を参考に決める方もいますが、おすすめはしません。他社での単価と同じ傾向にあるとは限りませんので、ご注意ください。

例)Adwordsの広告では、1クリックあたりの平均単価が80円だったので、アマゾンでもそれを使おう。

「推奨入札額」機能の使い方

キーワードごとに推奨入札額①が表示されていますので、適用②ボタンをクリックすることで、その金額を設定することができます。

【ポイント】検索結果ページの1ページ目を狙うのであれば、+10%程度の入札額に変更することをおすすめします。

広告表示されない場合の対処法

まずは広告キャンペーンマネージャーを見て、インプレッションを増やしたいキーワードの「推奨入札額」をご確認ください。多くの場合、ここで問題が解決します。

「ポイント」上記のケースの場合、推奨入札額に対して、実際の入札額が低いことが原因である可能性が高いです。このような場合は、入札額を推奨入札額に合わせることで、改善を狙いましょう。

広告の費用対効果を高める方法ACOSの見方

広告キャンペーンマネージャーの右側にあるACOS(エーコス:売上高広告費比率)をご覧ください。ACOSの数値が低ければ低いほど費用対効果が高いことを意味します。

【ポイント】ACOSの低い広告グループやキーワードへの入札を強化することで、全体の費用対効果を押し上げることが可能です。広告効果の最大化のためにACOSを意識しましょう。

広告の費用対効果を高める方法 目指すべきACOSについて

ACOSは、商品の利益構造によりますが30%以下を目安に費用対効率が良いと事業判断をしている出品者様が多いです。出品者様の方針に合わせてACOSを改善しましょう。

良いケース:ACOSが9.74%とよい状態で、売上増加が見込めると予想される。推奨入札額を参考にしながら入札額を上げることを検討する

「悪いケース」:ACOSが131%と悪いので、広告費に見合う売上に繋がりにくい商品であると考えられる。入札額を下げることで、ACOS改善を試みる。

入札調整以外で、ACOSを改善するには除外キーワード設定が有効

除外キーワード設定をすることで、効率を改善することが可能です。

ACOSの悪い、あるいは効果の低いキーワードに対して、広告表示させない設定が可能です。

ネガティブターゲティング→除外するキーワードを設定

 

よくある質問

推奨入札額を設定してもインプレッションが出ません。

広告は、商品カタログ情報と関連性が高い購入者検索キーワードに表示される仕組みです。よって、出品者様の商品カタログ情報が十分に入力されていないケースが考えられます。

1日の予算を設定したのに、それ以上の広告費が消化されています。

(購入者の検索状況などによって)広告の表示回数が多い日は、1日の予算を上回る流入が発生する場合があります。(最大で1日の平均予算の110%)その場合は、超過分の払い戻しとして返金され、請求書の調整金に表示されますのでご安心ください。

キャンペーンの1日予算額に到達していないのにキャンペーンが止まっています。(キャンペーンステータスが「アカウント予算オーバー」になっていますが、どうすればもっと広告をだせますか?

広告アカウントの設定において、誤って低い予算設定をしていないかご確認ください。広告アカウントの設定の予算を上げることで広告の再開が可能です。あるいは、「キャンペーンレベルの予算を使用する」に変更することでも対応可能です。

入札方針の決め方とツールのご紹介

本講座は、広告開始の前提となる基本的な考え肩について説明し、出品者様の入札方針を決めることをサポートします。広告の仕組みや、期待できる効果、運用に必要なリソース等を理解した上で、広告戦略、ビジネスにお役立てください。

  1. なぜ、スポンサープロダクト広告が必要なのか?その効果は?
  2. 効果を上げるために必要な「広告運用」とは?

 

なぜ、スポンサープロダクト広告が必要なのか?その効果は?

購入者の7割は、検索結果の1ページ目しか見ません。

アマゾンに出品しても、お客様の目に触れないと購入されることはありません。

アマゾンの購入者の中で、検索結果の2ページ目以降に遷移する方は全体の50%以下との調査結果もあります。よって購入者の検索に対して、検索結果ページの1ページ目に商品を露出させることが非常に重要になります。

広告によって1ページ目に露出し、商品ページへのアクセスを増加できる

スポンサープロダクト広告を活用することで、検索結果ページの1ページ目に商品を露出することが可能です。出品者様の商品ページへの流入を生み出すことで、購入者数増加が期待できます。広告の正しい設定方法を理解し、売上増加のためにスポンサープロダクト広告を活用しましょう。

広告の効果1:商品露出増加による流入数を最大化

広告でトラフィックを拡大することで、購入件数を積み増すことが可能です。

商品露出→広告インプレッションを増やして商品露出を拡大

商品ページ流入数→広告クリックを増やして商品ページのトラフィックを拡大

購入件数→流入数を伸ばすことで広告経由の販売を積み増すことが可能

広告の効果2:トラフィックの好循環を生み出す

広告は直接的な購入増加だけでなく、広告経由以外の流入にもプラスの影響があります。広告を活用してページランクを向上させることで、トラフィック増加の好循環を生み出しましょう。

スポンサー広告→商品露出→商品ページへの集客強化→商品販売数が増加→アマゾン内の検索順位が向上

スポンサープロダクト広告を実施する理由まとめ

1.購入者の5割以上は検索結果1ページ目しか見ないという調査もあり、1ページ目に商品を掲載させることが重要

2.広告を活用すれば、検索結果1ページの商品露出が見込める

3.購入者の目に触れないと商品は売れないので、広告インプレッションを伸ばし、広告クリックを獲得することに注力する。

4.広告経由の販売が拡大することで、自然検索結果ページの商品掲載順位が改善される。

5.自然検索結果ページでも上位表示されることで商品露出が増加し、さらに売上に繋がる。

効果を上げるために必要な「広告運用」とは?

スポンサープロダクト広告は、設定して終わりではありません。

スポンサープロダクト広告は、広告主様がご自身で広告を設定し、結果を把握し、その結果を下に改善していきながら、効果を最大化することが可能です。

入稿→掲載→レポート閲覧(分析)→改善点を見つける→入稿という、PDCAプロセスを回していくことで、より効果を上げていく広告商品になります。

Plan:企画

Do:入稿作業・広告掲載

Check:レポート閲覧

Action:改善点を検討して実施

広告運用においてみるべき指標

広告運用は、「獲得件数」と「獲得効率」を見ながら実行していくことが重要です。

獲得件数=広告経由の購入件数、獲得効率=広告費に対する「広告経由の購入件数」

広告の結果を見て、改善すべきポイントを見つけ出し、入稿・入札を最適化していきましょう。

商品露出(インプレッション:広告表示回数):必要なキーワード、ASINを入稿しているか?

商品ページ流入:クリック数:購入に結びつかない無駄なキーワードを入稿していないか?

購入数:購入に繋がる広告に対して入札を強化しているか?

費用対効果:売上効率のよい商品に対して広告入札を強化しているか?

広告運用のまとめ

1.スポンサープロダクト広告は、出品者様がご自身で広告を設定し、結果を把握し、その結果をもとに改善しながら、効果を最大化することが可能

2.入稿→掲載→レポート閲覧(分析)→改善点を見つける→入稿という、PDCAのプロセスを回していくことで、より効果をあげていくことが可能。

3.広告運用においては、「獲得件数」と獲得効率を考慮して実行することが重要

 

広告出向方針を決めるにあたり、特に重要である「目的、商品タイプ、予算、露出量、FBA実施」を整理することで、より効果を絵やすい手法が明らかになります。

下記情報をご参考にしていただき、出品者様の広告戦略をご活用ください。

キーワードのマニュアル設定

キーワードターゲティングの基礎知識

スポンサープロダクト広告キーワードターゲティングのメカニズム

商品カタログ情報と関連性が高い設定キーワードが、Amazon購入者の検索キーワードに連動して、広告が表示される仕組みです。

商品カタログ情報:SKU単位

スポンサープロダクト広告 設定キーワード

購入者の検索キーワード

マニュアルターゲティングの活用

マニュアルターゲティングの導入について

オートターゲティングに加えて、マニュアルターゲティングのキャンペーンを追加することで、より成果が出るキーワードに絞って入札額をコントロールしながら広告を露出していくことが可能になります。

オートターゲティングとマニュアルターゲティングの基礎戦略

ビッグワードはマニュアルターゲティング、スモールワードはオートターゲティングで広告露出を行うようにキャンペーン、キーワード構成を整えていくことが理想的です。

ビッグワード → マニュアルターゲティングを利用

特徴:抽象的(例:テレビ、水、任天堂)

検索ボリュームは多いが、コンバージョン率は低い

広告クリック単価:高額

スモール(テール)ワード → オートターゲティングを利用

特徴:具体的(例 水 2L 送料無料 12本)

検索ボリュームは少ないが、コンバージョン率は高い

広告クリック単価:安価なものが多い

マニュアルターゲティング適用のステップ

段階的にビッグワードのマニュアルターゲティング化を進めることをおすすめします。オートターゲティングは、マニュアルターゲティング化が進んだあとも、スモール(テール)ワードに対する効率的な広告露出、同時に費用対効果の高いキーワードの洗い出しを目的に利用を継続することが重要です。

ステップ1:オートターゲティングで一定の関連キーワードに対して広告を露出する

ステップ2:ビッグ(トップ)ワードをマニュアルターゲティングでカバーして広告を露出する。

ステップ3:オートターゲティングの入札額を下げて、マニュアルターゲティングでカバーするキーワードを増やす。

ステップ4:オートターゲティングの入札額をさらに下げて、ビッグワード全てをマニュアルターゲティング化する

マニュアルターゲティングのキャンペーン作成方法

事前準備:キーワード選定のコツ

マニュアルターゲテイングのキャンペーンでターゲットキーワードを設定する時の3つの方法をご紹介します。

  1. 推奨キーワードからの選定
  2. Amazon検索キーワード候補からの選定
  3. 検索キーワードレポートからキーワードを選定

 

選定方法1:推奨キーワードからの選定

推奨キーワードリストは、選択した商品の類似商品が広告された際に、インプレッションとクリックにつながった実績があるキーワードのリストになります。

  1. 広告キャンペーンマネージャーでキャンペーンの作成のボタンを押す
  2. キャンペーンの作成ステップでマニュアルターゲティングを選択して次のステップへ進む
  3. 広告グループの作成ステップで広告商品を選定すると推奨キーワードリストが表示される。
  4. キーワードを選択する。キーワードごとにデフォルト入札額の調整や推奨入札額を適用することも可能

 

選定方法2:Amazon検索キーワード候補からの選定

Amazonの検索ボックスにキーワードを入力した際に表示されるキーワード候補は、購入者の検索トレンドを反映したものになります。

  1. アマゾンのトップページで検索ボックスにキーワードを挿入する。
  2. 関連したキーワード候補が表示されるので、広告のターゲットキーワードとして設定する

選定方法3−1)検索ワードレポートからキーワードを選定

検索ワードレポートは、過去60日間でクリックされた実績がある広告を対象に、購入者がAmazonで検索したキーワードを確認することができるレポートです。

  1. セラーセントラルのレポートタブから広告レポートを選択し、検索ワードレポートを選択する
  2. レポートをリクエストするとレポートファイルがダウンロードされるので開く
  3. クリック、広告がクリックされてから7日間の合計注文数が一定数以上(最低1以上)のカスタマーの検索キーワードを抽出する

選定方法3−2)検索ワードレポートから抽出したキーワードの活用

検索ワードレポートから抽出した購入者検索キーワードは、以下の4つのカテゴリーに分類して、運用・活用することをおすすめします。

パフォーマンス「高」キーワードグループ

1.1週間注文数が1以上

2.コンバージョン率が5%以上

→マニュアルターゲティング(完全一致)で運用すると良いキーワード候補

パフォーマンス「中」キーワードグループ

1.1週間注文数が1位上

2.コンバージョン率が5%未満

→マニュアルターゲティング(部分、フレーズ一致)で運用すると良いキーワード候補

パフォーマンス「低」キーワードグループ

1.1週間注文数がゼロ

2.クリック数が20以上

→除外キーワード設定対象

未分類

1.1週間注文数がゼロ

2.クリック数が20未満

→今後パフォーマンス「高」に属するか、パフォーマンス「低」に分類されるか見守る必要がある。

パフォーマンス「高」キーワードグループ向けおすすめ設定

キーワードマッチタイプで完全一致※を活用することで、結果につながらない無駄クリックを極力排除し、広告費を効率的にパフォーマンス「高」のキーワードで運用することが可能

成果は指定したキーワードの検索量に依存します。購入者の検索量が少ないキーワードの場合、インプレッション数やクリック数が伸び悩むことも多いので注意です。

パフォーマンス「中」+「低」キーワードグループ向けおすすめ設定

キーワードマッチタイプのフレーズ・部分一致にフレーズ、一致除外キーワードを合わせて設定することをおすすめします。フレーズ・部分一致を活用することで、完全一致ほどの絞り込みはせずにある程度の幅を持って広告を露出させることができます。

さらに効果を上げるために、除外キーワードを設定して、無駄クリックが生まれることを最小化しましょう。

よくある質問

キーワードマッチタイプ(完全一致、フレーズ一致、部分一致)とはなんですか?

キーワードマッチタイプを設定すれば、どの検索キーワードに広告を表示するかコントロールすることができるようになります。

1.部分一致:設定するキーワードが含まれる購入者の検索キーワードに対しても広告が表示されます。また語順が異なる場合や、検索キーワードに他のキーワードが含まれる場合にも幅広く広告が表示されます。

2.フレーズ一致:購入者の検索キーワードと完全に一致するフレーズ、または前後に他の語句を含むフレーズが検索された場合に広告が表示されます。

3.完全一致:購入者の検索キーワードと完全に一致し、前後に他の検索キーワードが入力されていない場合にのみ広告が表示されます。

 

Google広告やヤフースポンサードサーチで良い結果を残したキーワードをスポンサープロダクト広告のマニュアルターゲティングで設定しましたが、あまりパフォーマンスよくありません。なぜでしょうか。

アマゾンにおける購入者の検索キーワードトレンドがグーグルやヤフーと異なるからです。グーグル広告やヤフースポンサードサーチで良い結果を残したキーワードが必ずしもスポンサープロダクト広告でパフォーマンスが高いとは限りません。

 

スポンサープロダクト(広告レポートの活用方法)

本講座は、スポンサー広告をご活用いただいている出品者様に対して、広告レポートを活用した、効果分析のための機能の説明や使い方、テクニックについて解説しています。レポート機能を最大限活用して、ビジネスの成長にお役立てください。

  1. 広告レポートとは?(利用方法・各種レポートについて)
  2. 角広告レポートの機能と活用術
  3. スポンサー広告レポート基本用語集

 

広告レポートとは?

スポンサー広告で利用できるレポート機能

スポンサー広告では、広告レポートと広告キャンペーンマネージャーの2つの機能をもとに広告の効果を把握・分析することが可能です。本講座では、①の5つの内、重要な3つの広告レポートについて活用方法を解説します。

広告キャンペーンマネージャー上でも簡易に、現状の広告運用、売上、費用対効果などを閲覧することができます。

広告レポートの種類と説明(スポンサープロダクト広告)

スポンサー広告運用においてご活用いただけるレポートになります。それぞれの目的・用途に応じて活用ください。

スポンサープロダクト広告

検索ワード:アマゾンで購入客が検索の際に入力した検索用語で、1回以上のクリックにつながったものを示します。このレポートを使用して、購入客の検索の中でパフォーマンスの高いキーワードを特定し、目標にそぐわない検索要語彙に対する除外キーワードを選定できます。

ターゲティング:少なくとも一件のインプレッションを獲得した全てのキャンペーンにおけるターゲットの売上とパフォーマンス指標に関するインサイトを提供します。これらのレポートを使用して、時間の経過に伴うターゲットとキーワードのパフォーマンスを確認できます。これにより入札額を調整し、ターゲットを拡大することができます。

広告商品;少なくとも一件のインプレッションを獲得した全てのキャンペーンにおける広告対象のASINの売上とパフォーマンス指標に関するインサイトを提供します。このレポートを使用して、時間の経過に伴う広告のパフォーマンスを確認し、広告戦略の変更が必要かどうかを判断できます。

掲載位置:他の全ての掲載枠と比較して、検索結果の上部に表示されるキャンペーンのパフォーマンスを確認できます。このレポートを使用して、様々なタイプの掲載枠のパフォーマンスに関するインサイトを把握し、掲載枠ごとに入札額を調整することでメリットが得られるスポンサープロダクトキャンペーンを特定します。

購入された商品:購入客が出品者の広告をクリックした後に購入した、広告対象外のASINの詳細を提供します。このレポートでは、新しい広告機会を特定して、購入客の購入商品に関するインサイトを得ることができます。

スポンサープロダクト期間別パフォーマンス:すべてのスポンサープロダクトキャンペーンのクリック数、クリック単価(CPC)、および支払額を示します。このレポートを使用して、総合的な支払額とパフォーマンスを把握できます。

広告レポートへのアクセス方法

セラーセントラルのレポート→広告レポートをクリックすると、広告レポート一覧が表示されます。

各広告レポートの機能と活用術(閲覧方法、活用例の紹介)

 

スポンサー広告のキャンペーンレポート 効果の良い広告とは?

キャンペーンレポート経由で最低限効果を分析する上で重要なのが、「クリックされた母数」と「コンバージョン率」が重要になります。一つの考え方として下記指標が挙げられます。

インプレッション

クリック:効果を測定する上で1つのSKUに対して10クリック以上の獲得が目安

売上:効果を測定する上で上記クリック数を満たしており、1つのSKUまたは広告グループでコンバージョン率5%以上の獲得が目安。

スポンサープロだく期間別パフォーマンスレポート 閲覧方法

確認したい実績について、期間を日付単位で設定可能なため、トレンドを把握することができます。

レポートの条件をスポンサープロダクト期間別パフォーマンスに設定→レポートを作成→ダウンロードをクリックすることでCSV形式でのデータ抽出が可能

スポンサープロダクト広告「検索ワード」レポート 閲覧方法

確認したい実績について、キーワード単位でパフォーマンスを確認することができます。

レポートの条件を設定→レポートを作成→ダウンロードをクリックすることでCSV形式でのデータ抽出が可能

スポンサープロダクト広告「検索ワード」レポート

検索ワードレポートを活用することで、どのような検索キーワードで購入につながったかがわかります。→購入者の検索キーワード欄に詳細記載があります。

スポンサープロダクト最適化ガイド

商品と商品詳細ページ

スポンサープロダクト広告で宣伝する商品を選ぶ際には、商品情報や商品詳細ページの質が、広告の成果や売上に直接影響しうることを念頭におきましょう。いくつか重要な点を改善した上でお客様に広告を表示することで、商品詳細ページへと導いたお客様の関心を高めて、購入を促すように適切な情報を提供することが可能です。

1.宣伝する商品が安定してショッピングカートボックスを獲得している

2.ショッピングカートBOXの獲得率を高めるために、競争力のある価格を設定する。

3.ショッピングエクスペリエンスを損なわないよう、常に商品在庫を確保しておく。

4.商品詳細ページのコンテンツに具体的なタイトルを加える

5.少なくとも15件のカスタマーレビューを確保し、3.5以上の星評価を目指す。

6.プロ品質の高解像度画像を複数追加する。

7.商品に関連する参考となる説明の箇条書きを5項目以上記載する。

 

ターゲティング

スポンサープロダクト広告のキャンペーンでは、オートターゲティング、キーワードターゲティング、商品ターゲティングという3種類のターゲティング方法を設定できます。

 

アカウント管理機能

 

スポンサープロダクトのターゲット機能

 

キーワード入札戦略

 

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