未完了【伝説の通販バイブル】第3章 ベルトコンベア理論こそが経営のカギを握る

成功通販のロールモデルとは何か?

そもそもロールモデルとは、自分にとって、具体的な行動や考え方の模範となる人物のことを指します。

人は誰でも無意識のうちに、「あの人のようになりたい」というロールモデルを選び、その影響を受けながら成長すると言われています。

通販ビジネスのロールモデルは、短期間で売上をアップしており、かつ上場企業で数値が公表されている企業を対象とします。

 

ライスフォースの事例

お米を原材料にした基礎化粧品ブランド、ライスフォースをご存知でしょうか。2007から2008年ごろのテレビ通販隆盛期には、年間50億円弱を売り上げていましたが、時代の変遷とともにユーザーの関心がテレビからネットへと移ったことをいち早く感じ取り、両者は早くにFacebookページを開設しました。

この先見の明が功を奏したのか、固定ファン獲得に成功しています。今回は、そんなライスフォースの事例についてご紹介します。

 

芸能人の愛用者もいるお米をベースにした化粧品を販売する株式会社アイムは、香川県高松市に本社を置き、化粧品・健康食品を中心に通信販売を行っている企業です。2013年までは、イマージュホールディングスのグループ会社でした。2015年10月に第一三共の子会社

第一三共ヘルスケアが買収する)。2005年7月に設立され、全国に3箇所の事業所を構えています。主力商品であるライスフォースは昔から肌にいいとされていたお米の力に着目し研究開発されたライスパワーエキスという成分を配合したスキンケア商品です。スキンケア、ベースメイク、ヘア&ボディケアなど、多岐にわたる製品を取り揃えています。

ファン獲得のためにFacebookを活用し、双方向のコンテンツを充実させたことも成功の秘訣です。ライスフォースは、もともとテレビを中心に通信販売を行っていましたが、時代の流れとともに、ウェブの必要性を感じ2006年からウェブでの受注を開始しました。

2010年にはFacebookを解説し、SNSを駆使した、ライスフォースのマーケティングは、一躍話題となりました。

まず初めに、Facebookからユーザーに向けて情報発信をする際に、外部リンクに飛ばすなどのプロモーション要素を一切切り除き、ターゲット層となる30〜50代の女性に響くコンテンツ作りを意識しました。

ライスフォースがお米を使った化粧品であることから、ブランドイメージをわかりやすく伝えるために、食や季節に関する、親近感が湧くような記事を継続的に投稿したのです。Facebookから直接商品の購入へと促すのではなく、あくまでもファンを獲得するためのツールとして、SNSを駆使したことが、成功への秘訣だったといえるでしょう。

結果として、同社は、ユーザーへの認知度を高めながら、自社サイトの訪問数・販売数も伸ばすことに成功しました。

ライスフォースはFacebook社からその功績をたたえられ、2012年秋にはFacebookが選出する「ベストプラクティス」に選ばれたほどです。

SNSやウェブマーケティングの発達によって、企業と消費者との長期的な関係性を築きやすくなっています。ライスフォースのように、コンテンツ提供を通じて、自社のブレないコンセプトを伝え続けていれば、固定ファンの獲得にも成功できてしまうのかもしれません。

今後、新たに登場する「コンテンツマーケティング成功事例」が楽しみです。

図表3−1ライスフォースの事例

図表3−2 ライスフォース 移行率・リピート率の推移

図表3−3 顧客育成プログラムの全体設計

図表3−4 トライアルセット

 

またコンテンツマーケティングの数値的なモデリングも忘れずに確認しておきましょう。

・2ステップマーケティングの引き上げ率は27%

・年間のリピート率は60%

・顧客単価は18,000円

・お客様のフィードバックを直接得るために電話対応

・1.7億円→11億円→33億円という急成長を遂げています。

 

A/Bの訴求軸テスト

図表3−5 2003年から2012年までの施策のまとめ

 

 

ターゲットに合わせてA/Bテストを積極的に実施し、年代訴求も数多くのテストを実施していました。

ロールモデルの1社を徹底解剖することで、新しい発見が生まれてきます。ぜひ、あなたの会社が参考にしたいロールモデルを見つけることをおすすめします。数値がある程度、公表されている企業(上場企業など)が好ましいです。

 

外資系専門商社の事例

次に他の成功ロールモデルをご紹介します。通販ビジネスではありませんが、顧客視点から営業ナンバーワンの様でのぼり男のロールモデルです。奥田博章

営業で数字を取るためには、顧客視点からの問題解決が不可欠です。営業職でも効率化を図るためにデジタル(ツール)を使い、報告書や顧客基盤で管理していますが、営業そのものは、対人関係のためアナログ視点が必要です。

アナログ視点とは、経験則を積み重ね、五感、駆け引き、インスピレーションなど総合的に判断し、問題解決を導き出すことです。

通常、営業として

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