PhotoshopとIllustratorの違い:8つの具体例で比較

フォトショップとイラストレーターはどちらもアドビ社が提供している制作ソフトです。この2つは世界中で最も有名な制作ソフトと言ってもよいでしょう。とはいえ、名前は聞いたことがあるけど何が違うの?と疑問に思う方も多いのではないかと思います。

今回はこの2つの違いを初心者の方でもわかるように解説します。

 

フォトショップとイラストレーターの違い

はじめにざっくり解説します。

フォトショップ

フォトショップの得意分野は写真加工と合成(コラと呼ばれるやつです)、イラストや描画等です。

このように写真加工はイラストレーターにはできません。

このような合成写真もフォトショップだからこそできる技です。

基本的に写真を加工したり、合成したりなど写真の中身をいじる作業はフォトショップの担当分野です。

また手描きのイラストを取り込んで色をつけるというのもフォトショップの方がずっと楽に行うことができます。

 

イラストレーター

一方のイラストレーターの得意分野はロゴや例や宇とです。

このようなシンプルな線と塗りで作られるロゴはイラストレーターで作るのにぴったりです。

また雑誌のレイアウトなんかもイラストレーターで行うと効率的です。

 

ちょっと難しい話をすると・・・

全ての画像はビットマップ画像とベクトル画像の2つに分けられます。フォトショップはビットマップ画像を取り扱うのが得意なソフトです。ビットマップ画像とは無数の点の集まりで作られた画像のことです。

普段スマホやデジカメでとるような写真はビットマップ画像です。

言い換えるとフォトショップはビットマップである写真の加工や合成を行うソフトなのです。

一方でイラストレーターはベクトル画像を取り扱うのが得意なソフトです。

ベクトル画像は縮小と拡大を繰りかえしても画質が落ちないという特徴があります。

ベクトル画像なら拡大してもボケない

またベクトル画像はどれだけ拡大してもぼやけません。そのためくっきりと表示させたいロゴやレイアウトにぴったりなのです。

一方でビットマップ画像で作られたロゴの場合、拡大するとぼやけてしまいます。

つまり、ロゴを作るには、イラストレーターが向いているのです。

 

2.違いを具体例で比較しよう

といってもなかなか分かりづらいと思うので、具体例をみながらフォトショップとイラストレーターの違いを理解していきましょう。

ケース1。チラシやポスター制作

フォトショ:〇

イラレ:〇

ポスターやチラシ作りはどちらでも行うことができます。ただし、使用する写真・画像を本格的に加工できるのはフォトショップだけです。一方で文字やアイコンなどのレイアウトをしやすいのはイラストレーターです。

 

ケース2:絵具で描いたようなアート

フォトショ:◎

イラレ:×

フォトショップでは様々な種類のブラシを使うことができます。本物の筆の絵具で描いたような線の表現ができるのはフォトショップだけです。

 

ケース3:平面的な図表やインフォグラフィック

フォトショ:△

イラレ:〇

平面的な図表やプレゼン資料に差し込む資料を作るのはイラストレーターの方が向いているのではないでしょうか。というのもたくさんのパーツを綺麗に揃えて並べるのはイラストレーターの得意分野だからです。またさきほど説明した通り、イラストレーターであれば、小さなアイコンや図形がぼやけてしまうこともありません。

 

ケース4:アイコン・ロゴ制作

フォトショ:△

イラレ:◎

このようなロゴやアイコンを制作するならイラストレーターで決まりです。(円や四角などの図形を重ねたり、均一的な太さの線を描くのが大得意なのです)

 

ケース5:立体感のあるグラフィック

フォトショ:◎

イラレ:△

フォトショップでは影やエンボス加工により簡単に立体感を出すことができます。イラストレーターでも簡単な影をつけることはできますが、本物っぽい質感を出すならフォトショップのほうが良いです。

 

ケース6:写真加工

フォトショ:◎

イラレ:×

上の写真はフォトショップにより飲みモノの写真に湯気を加えた例です。イラストレーターでは写真加工はほぼできないと思っておいた方がよいでしょう。

 

メース7:ペンタブで絵画

フォトショ:◎

イラレ:△

イラストレーターでもペンタブを使うことはできますが、慣れるのにだいぶ時間がかかります。また本格的なアーティスティックな絵を描くことができるのは、フォトショップだけです。(絵具や、鉛筆、クレヨンなどを使ったかのような表現をできます)

 

メース7:Webサイトやアプリのイメージ制作

フォトショ:〇

イラレ:◎

クライアントに見せるようなWebサイトのスマホアプリのデザイン案(デザインガンプ)を作るときにはどちらかというとイラストレーターの方が向いているかと思います。イラストレーターの方がパーツのレイアウトを調整したり、写真を単純な形に切り抜いたり、画像やアイコンを配置したりするのが楽なのです。とはいえ、ここは好みがわかれるかと思います。

 

実際にはイラストレーターとフォトショップ両方を組み合わせて使うことも多い

実際には両ソフト(+さらに他のソフト)を組み合わせて制作を行うことも多いのではないかと思います。

レイアウトやロゴ制作はイラストレーターで行い、配置する写真はフォトショップで加工する・・・というようなイメージですね。どちらも同じアドビの製品なので連携はしやすくなっています。

 

まとめ

フォトショップ:写真加工・合成、絵画や本格的なグラフィック制作が得意

イラストレーター:ロゴやアイコン制作、レイアウトが得意

 

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