この記事では、フォトショップを始めたばかりの初心者の方がまず初めに覚えておくべき基本操作を解説していきます。とりあえずキャンバスを新規作成したものの画面のどこから触れれば良いんだろう、、、という方に是非読んでいただければと思います。
実際に一緒に作業しながら読み進めると、操作方法が身に付きやすいと思います。
予備知識:フォトショップ初心者が知っておきたいこと
以下の4つの記事に目を通しておくと、解説がよりスムーズに理解できるはずです。
画面の見方
フォトショップの画面の見方については、下記の記事で解説しています。本当に初めて使うときには目を通しておくと良いかと思います。
キャンバスの新規作成や画像の挿入方法
今回の記事では、キャンバスを新規作成したり、画像を挿入したりする方法には触れていません。わからないという方は以下の記事を読んでおくとよい
パネルの見方
フォトショップのパネルでは、イラストや画面編集を効率化するための様々な機能を実行することができます。ふむふむ、こんな便利な機能があるんだなとざっと目を通しておくとよいかと思います。
練習1:初心者が初めに覚えたい超基本操作
ここからは、今後フォトショップを使っていく中でよく使うであろう基本操作を紹介していきます。フォトショップを開いて、実際に手を動かして試してみることをおすすめします。
1-1.ツールの切り替え
画面の1番左側にはツールバーがあります。たくさんアイコンが並んでおり、このアイコンをクリックすることでツールを切り替えることができます。
ただし、全てのツールが画面に表示されているわけではありません。ツールにはグループがあり、そのグループの中の1つのツールのみが表示されるようになっています。
隠れているツールを表示&切り替え
アイコンを右クリックするか、アイコン右下の三角マークをクリックすると、同グループのツールが一覧表示されます。ここから使いたいツールをクリックで選びましょう。
1-2.画像表示を拡大・縮小・移動する
フォトショップで作業していれば、「画像を拡大して作業したい」や「縮小して全体を表示させたい」ということが必ず出てくると思います。ズームツールを使っても拡大・縮小ができるのですが、よく行う操作なのでショートカットを覚えてしまいましょう。
表示を拡大
コントロール++で画面を拡大します。あくまでも作業画面の表示をかくだいしているだけで、画面のサイズ自体が変わるわけではありません。
表示を縮小
コントロール+-で画像表示を1段階小さくします。
表示を通常のサイズに戻す
コントロール+0で画像表示を通常の大きさに戻します。パパっと画像全体を見たいときにとても便利
表示される画像範囲を動かす
拡大により画像の一部が隠れてしまっているとき、スペースをおしながら画像をドラッグすれば表示範囲を動かすことができます。
PCのタッチパッドORマウス次第では、縦と横のスクロールで表示範囲を動かせます。
1-3.直前の作業を元に戻す(取り消す)
作業をしていく中で「あ、間違えた!」と言うときには、落ち着てキーボードのコントロール+Zを押しましょう。これで直前の作業が取り消され、元に戻ります。
1-4.作業をもっと前に戻す
ふたつ以上前に戻したいときは、ヒストリーパネルを使うと良いでしょう。ヒストリーパネルとは、過去の作業をひとつひとつ記録していってくれるものです。ブラシツールを使った、その次に消しゴムツールを使った・・・というように記録してくれます。
ヒストリーパネルの記録一覧の中から「ここまで戻したい!」というところをクリックすれば、その作業を行った直前の状態に一瞬で戻してくれます。とても便利ですね。
ヒストリーパネルが面の右側に表示されていない場合は、画面最上部のメニューバーからウィンドウ→ヒストリーをクリックしましょう。
練習2:いろいろな線を描く
2-1.ブラシツールで線を描く
ブラシツールを選び、画面上を自由にドラッグすることで、線を描くことができます。
ブラシの太さや硬さ、種類などは画面上部のオプションバーで変えることができます。
例えば、ブラシの太さはこのように変えることができます。
ブラシ種類を変えれば、筆のような線を描くこともできます。
ブラシの種類の変更方法もこのようにオプションバーからおこないます。
その他ブラシツールの使い方はこちらの記事で詳しく解説している
2-2.ブラシの色を変える(描画色と背景色)
色を変えたいときには、画面左下にある□が2つ並んだアイコンの手前側の□をクリックします。
手前側の□をクリックすると、色の選択画面(カラーピッカー)が表示されるので、好きな色を選んでOKをクリックします。これでブラシや図形の色が変わりました。
参考※描画色と背景色
描画色:ブラシツールや鉛筆ツール、塗りつぶしツールを使うときに塗られる色
背景色:使用頻度は低い。一部のフィルター効果をかけるときなどにつかわれる色。また背景レイヤーを消しゴムで消そうとすると、透明になるのではなくこの背景色が塗られる。
少し分かりづらいのですが、ブラシなどの色を変えるときは描画色を変えるのだと覚えておきましょう。
描画色と背景色を入れ替え
初期色(黒と白)に戻す
2-3.画像の色をすぽいとで取得する
画像のこの部分の色を使いたい!というときはスポイトツールで色を取得したい部分をクリックしましょう。クリックした部分が描画色になります。
※ショートカット
ブラシや鉛筆を使用しているときには、オルト+色を取得したい部分をクリックというショートカットが便利です。わざわざスポイトツールに選び変えなくても色が取得できます。
2-4.消しゴムツールで消す
消しゴムツールはブラシツールと使い方がよく似ています。
ドラッグした部分がこのように消されます。
硬さを30%にすると、この例のようにふわっとした消しゴムになります。
またオプションバーで消しゴムの不透明度をかえることができます。つまり、半透明の消しゴムにできるということ。たとえば不透明度を65%にするとドラッグした部分が完全には消えずに色が薄くなりました。
消しゴムを使うときはレイヤーをきちんと選ぶ
フォトショップを極めるなら、レイヤーを避けては通れません。レイヤーとは、画像を構成するシートのようなものです。仕組みが少し複雑なので、フォトショ初心者は誰しもが頭を悩ませることになると思います。
サルワカでは、以下の記事でレイヤーについて分かりやすく解説しているので、一度目を通しておくとよいかもしません。
消しゴムで消せないときは?
レイヤーもきちんと選ばれているのに消せないというときはおそらく編集できないレイヤーを消そうとしてしまっています。
フォトショップでは通常のレイヤーを除き、直接ブラシや消しゴムでペイント編集することができません。
けっこうふくざつな話でいやになってしまうと思うので、ここでは説明を省略します。
もしあれ?消しゴムで消せない・・・!消そうとしたら警告がでた!と困ったときには、こちらの記事をよんでみてください。
まっすぐな線を引きたいときは、ラインツールを使うのが便利です。
ドラッグすればまっすぐな線をひくことができます。線の色を変えたいときは、オプションバーのストロークをクリックして色を選びましょう。
※点線や破線をひく
点線や破線などをひく方法はラインツールの使い方で解説している
練習3:四角や丸などの図形を作る
四角や丸を作りたいときは、これらの図形作成用のツールが便利です。
図形ツールを選んだ後、オプションバーの左側でシェイプが選ばれていることを確認しましょう。シェイプにしておくと拡大しても図形がぼやけませんし、図形作成後でも色を変えることができます。
例えば、長方形ツールを選んでドラッグすると、ドラッグした大きさの四角形を挿入することができます。
楕円形ツールを選んでドラッグすると、丸が作成されます。
正方形や正円形を作りたいときは、キーボードのSHIFTを押しながらドラッグしましょう。これで縦と横の比が同じ図形を作ることができます。
その他、三角形や、多角形、星、ハート、矢印などを作る方法は以下の記事で解説しています。
3-1.図形の色を変える
図形(シェイプ)の色の変え方は、ブラシの色を変える方法とは異なります。図形ツールを選ぶと、画面上部に表示されるオプションバーの塗りで図形の中の色を、ストロークで図形の輪郭線の色を変えましょう。
塗りやストロークをクリックすると、色選択画面がひらくので使いたい色を選びましょう。ちなみに赤の斜線の入った四角は、透明(塗りつぶし)」を表しています。
塗りとストロークをそれぞれ変えてみた例です。
練習4:画像や図形を動かす&大きさを変える
4-1.移動ツールで画像や図形を動かす
キャンバス内の画像や図形、線の位置を動かしたい!と言うことはよくあると思います。そんなときは、ツールバーの1番上にある移動ツールを使いましょう。フォトショップでは移動ツールをつかうことでキャンバス内のありとあらゆるものを動かすことができます。
まずレイヤーパネルで動かしたいレイヤーを選択します。例えば、楕円形を動かしたいのであれば、楕円形のレイヤーをクリックして選びます。
後は楕円形をドラッグすることで好きな位置に動かすことができます。
4-2.画像や図形の大きさ・傾きを変える
図形や画像の大きさをかえたいときは、キーボードでコントロール+Tを押しましょう。すると選択中の図形や画像が自由変形モードに変わります。
自由変形モードでは、角の□をドラッグすることで、大きさと傾きを自由に変えることができます。
フォトショップでよく行う操作を厳選して紹介してきました。サルワカでは今回紹介した操作方法を他の記事でも改めて解説しているので、現段階ですべて理解する必要も覚える必要もありません。自分のペースで少しずつ使い方を覚えていきましょう。
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