又吉直樹、芥川賞受賞作『火花』あらすじは?文庫本を手に取って!!

お笑いコンビ・ピースのボケ担当と知られる又吉直樹さんは、第153回芥川龍之介賞を受賞したことで純文学のみならず、ニュースに取り上げられるほど話題になった小説『火花』。

受賞時の2015年では、200万部を突破するという異例の記録を出しています。本が売れ、品切れになったら増刷することは通常ですが、『文學界』の増刷は1933年の創刊以来、資料に残る範囲で初めての増刷となったのですから歴史的瞬間とも言えるでしょう。

「純文学」というジャンルを広く知れ渡るきっかけにもなったと思います。小説『火花』とは、一体どんな作品なのか早速調べてみました。

火花のあらすじ!ネタバレ?

小説『火花』は、全く売れないお笑い芸人の「どうすれば売れる芸人になれるのか?」を試行錯誤しながら夢を追いかけて「売れる芸人になる!」という現実味のある作品になっています。

既にネタバレも公開されており、純粋に楽しみたいのであれば、オススメはしません。小説『火花』は原作であり、それ以外にも映画やドラマ、舞台などもありますが物語の大まかな流れは変わっていません。

一部、編集で省かれていたり、本来あるはずのシーンがなかったりするので、原作を読むのが良いでしょう。若手お笑い芸人の徳永と4歳先輩の師匠・神谷が「お笑いとは?」についてどこまでも追求し、ラストの衝撃的な展開(オチ)は見所かと思います。

ラストについては、賛否両論はありますが、「人生」と「笑い」の哲学で考えればあの結末は深く印象的でした。気になる方はぜひ、文庫本を手に取ってはいかがでしょうか。

文庫本を手に取り、ページを捲れ!

原作『火花』は、映画でもドラマでも味わえない魅力が詰まっていると思います。というのも、又吉直樹さんの文才にあると言えるでしょう。

芥川賞を受賞した作品にしては、エンターテイメントを含んだポップな作品という感じです。又吉直樹さんが小説を読み始めたのは芥川龍之介や太宰治など挙げています。

中でも太宰治を崇拝しており、その影響は文章にもよく表れていることでしょう。他にも、学生時代から国語の実力テストにおいては、偏差値75という全国トップ成績を収めており、小説『火花』が公開される前に発売したエッセイ集の時から既にその文才は出版社関係者からも評価されていました。

小説『火花』をより楽しむのであれば、物語を純粋に読むだけなく、本人にしか表せない文章表現を深く読み進めていくのも一層楽しめる原作の魅力と言えるのではないでしょうか。

まとめ

数々のメディア化を果たしている小説『火花』。評判は、「面白い」「つまらない」の意見が分かれていますが、小説『火花』はエンターテインメントのある作品として読むのは違うような気がします。

若く夢を追いかける売れない芸人2人の人間模様から「笑いとは」「才能とは」「生きるとは」「人間とは」など世間に強く投げかけている作品になっています。

『火花』というタイトルも芸人2人がぶつかり合うような表現をしており、良いセンスをしています。又吉直樹さんがお笑いコンビ・「ピース」を結成する前は、「線香花火」というお笑いコンビでした。

この作品が生まれたのも又吉直樹さん本人が世間に伝えたかったメッセージ性のようなものを感じます。これからも良い作品を世に出すことを期待しています!

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