2017年秋にWOWOWで放送されたドラマ『片想い』は、性同一性障害の主人を演じる中谷美紀さんが髪をバッサリとカットした姿が公開されことで話題となりました。このドラマの原作は、東野圭吾さんの小説「片想い」です。
東野圭吾が“ジェンダー”を題材にした累計発行部数100万部を超える傑作ミステリー、待望のドラマ化。※ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことです
WOWOW初主演の中谷美紀さんが、難しい性同一性障害の主人公を演じています。WOWOWでの東野圭吾作品は6作目ですが、この小説は映像化を切望された東野作品の中でも“最大の問題作”と言われているようです。
プロフィール
■中谷美紀(なかたに みき)
□生年
1976(昭和51)01.12(山羊座/A型)
□出身地
東京都東村山市
□特技
料理 フランス語
□特記事項
禁酒中(=11.05現在)。以前は1〜2ヵ月に1回朝8:00まで飲んでいた。
中谷美紀、wowow初主演の連続ドラマに注目!
中谷さんは、実際どんなに頑張っても、どんなに筋トレをして低い声を出してみても、自分自身本当の男にはなりきれない。それが非常にもどかしくて、もどかしくて・・・ホルモン剤を打てば、もっと楽に演じられるのにと、本気で思ったそうです。
でもそれは演じるということとは変わってしまうので、それもしたくない。
本物に近づかないことをとても悔しく思う、理想と現実のせめぎ合いの連続で、役に成り切りたくてもどうしてもなれないいらだたしさを感じながら、主人公の美月を演じたそうです。
さすが日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞を初め、数々の賞を受賞していてベテラン女優さん。まさに演技に対する執念、役に対する非常に強いこだわりを感じますね。
「人を殺した」と告白シーンから始まるストーリーとは?
予告編では、殺人事件の現場が映し出された後に、大学時代に哲朗らが所属したアメリカンフットボール部の元女子マネージャー美月が、現在はスポーツライターの哲朗に「人を殺した」と告白する衝撃のシーンからスタートします。
続けて「俺は今男として生きている」「物心ついた頃から俺は自分のことを男だと思っていた」と自らが性同一性障害と明かします。
なぜ美月は人を殺めてしまったのか、戸惑うアメフト部時代の大切な仲間達、哲朗と哲朗の妻理沙子、アメフト部OB須貝が、その真相に近づいていくたびに明らかになっていく、葛藤と苦悩の様子が映し出されていきます。
果たして、真相に辿り着いた彼らを待ち受けている運命とはどうなっていくのでしょうか。
色々や役を演じた中谷美紀 、ジェンダーと難しい役に挑戦!
オファーが来た時は、手放しで喜んでというよりも、演じ切れるのか恐る恐るだった様です。むしろ20台後半~30台前半の細い男性の方が演じた方が、もっといい作品になるのではないかなと思ったとのこと。
先程ふれた事ですが、筋トレをして低い声を出してみても…セリフの中で「どうあがいても本物にはなれない」という言葉があり、今回はそのセリフをよりどころにしたそうです。
演じるのが難しかったとのことですが、一方では出演にあたって髪を15センチも切りとてもボーイッシュな中谷さんの姿に、SNSでは「あまりにもイケメン」「普通に男性俳優かと思ったら中谷美紀さんか!すごい!」「完全に『美しい成人男性』を体現している」「美しい顔はジェンダーレス」といった反響がありました。
さすがです。
まとめ
やはり中谷美紀さんは、仕事に対して本当に自分に厳しい人ですね。どんな役でも手を抜かずに、全力で取り組むのはすごいです。
中谷さんは2015年に大手事務所から独立し事務所を設立しました。事務所独立で仕事が減ってしまうも人もますが、中谷さんは独立後仕事が殺到しているとうことです。ますます活躍が期待できそうですね。
このドラマはとても複雑で、タイトルだけを見ると恋愛スト-リーなのかと思いますが、かなりサスペンス的な要素が有ります。中谷さんの新しい魅力を感じるには絶好のドラマではないでしょうか。
エンディングテーマは日本のアコースティックデュオの「はだかのピエロ」。劇中に流れる音楽も「羊毛とおはな」の市川和則さんが担当しています。